"―――岡田さん、撮りながらでいいんですけど、ファーストガンダムで好きなシーンってどっかあります?
え?好きなシーン?
―――印象に残っていて、このシーンが好きだなぁって。
あのね、「太平洋を血に染めて」っていうので、ミハルが死ぬとこ。
で、あれで、アムロがですね、最後に事情がわからずに、ベルファストで乗って来た女の人がいなくなったらしいんだっていうふうに言うだけのシーンがあるんですよ。
普通、昔風のドラマの作り方だったら、主人公ってなにもかも知ってるんですよ。
なんかドラマが起った時に、可哀想なことがあってやってて、俺が受け止めてやるよみたいな。
アムロはまったく、なんだろ、カイのことがわかってなくて、どんな関係かもわかってなくて、主人公として、だったらしいんですけど、ってブライトさんに言って、ブライトさんも状況がわかんなくて、そうか、それはなんか可哀想だったかもしれないな、って言って。
カイの孤独感が、周りの人の優しさと無理解に。
優しさと無理解によって、カイの孤独感が照らされるというのが、もう名シーン!
あんなの俺、見たことないです。
だから、これが庵野君だったら、エヴァとかだったら、クドくやっちゃうんですよ。
敵わなねー、と思って。はい。"
"―――それは富野さんが単純にお金を使っちゃったってことなんですか?
いや、権利があんまり行かないんですね。
日本のアニメ関係ではやっぱり、大当たりした人はいないですよ。宮崎さんでも高畑さんでもそんなにでかい家には住んでいるわけでもないですし。そういう意味では、夢はないですよね。
―――今も、アニメ制作の現場ってきついものなんですか?
んー。あのね、面白いことにアニメ制作って、手を抜けば抜くほど儲かるんですよ。結局、1話につきいくらで予算が出るじゃないですか。そしたら、手の抜き方がわかってたら、ちゃんと利益って出るんですね。で、そうじゃなくて、面白くしたいって思えば思うほど手間が掛かるじゃないですか。でも手間が増えたからって予算が増えるわけじゃないんで、面白いアニメに限って、みんな貧乏な思いをするんです。
一時期シンエイ動画、ドラえもんとかやっているところはそこそこお金になると言われたんです。それはどんな複雑なことをやろうとも、線が単純だから。やっぱ、ちゃんとギャラが、生活費が出るわけですよね。でもそうじゃなくて、ガンダムとかエヴァとかマクロスにしても、線が複雑なアニメで自分たちがやりたいものを作ったら、やっぱり食えないですね。
―――まあオネアミスもそうですよね。(笑)
そりゃもう、予算が一定なのに、手間掛けちゃいけないのはわかってても、それやりたくてアニメの現場に入っているんだから。
―――オネアミスは素晴らしかったですけれども、そうやって回んねぇぞコレっていう話になって、トップに続いていくわけじゃないですか。トップは、でも結構回収されてたんですよね?
いや。トップもだめ。だから、オネアミスで作った赤字を、トップでさらに拡大させて。結局回収したのはパソコンゲーム作った時ですね。
ナディアでも更に赤字拡大したんですよね。
―――ナディアもそうなんですか。
はい。もちろん!(笑)
もちろん!アニメで黒字なんか出したこと、たぶん未だにないと思いますよ。宮崎さんですら、アニメで黒字を出したのは魔女の宅急便からですね。
それぐらい、やっぱ儲かんないですよ。
―――全然違いますけど。僕が行っている英会話の学校で、フランス人の子がいて、フランスで「ふしぎの海のナディア」が超メジャーだと言ってて、他にもいろいろなアニメをやってはいるんですけれど、海外に持っていって、またうけて、そして入ってくるというのは?
そういうのは・・・
ないです。だってあれ、NHKの作品ですからね。
NHKがNHKエンタープライズに外注して、NHKエンタープライズが総合ビジョンに外注して、総合ビジョンが東宝に外注して、東宝がグループタッグに外注して、グループタッグがガイナックスに外注してるんですから。僕たちは曾々孫受けですから。権利なんて見たこともないですよ。あれ、幻なんじゃないですか。著作権ていう幻の生物ですよ。ツチノコみたいに。見たことがあるっていう人もいるんですけども。グループタッグでも誰も見たことが無いって言いますから。
―――見てるほうからしてみると、ナディアはガイナックス、イコール、みたいな感じなんですけど。その辺がいっぱいあって。
それはAKB48はテレビにいっぱい出てるから儲けてるんでしょ、と言われるのと同じです。秋元さんが全部持っていきます。という感じで、NHKさんが全部持っていきます。はい。そんな甘いもんやおまへんで。ハイ。"
"サトシ「いけピカチュウ!10まんボルトだ!」
ピカチュウ『高圧・特別高圧電気取扱特別教育を修了していますか?』
サトシ「してないです」
ピカチュウ「資格は?」
サトシ「電工2種なら…」
ピカチュウ「でしたら600Vまでですね」
サトシ「いけピカチュウ!600ボルトだ!」"